2011年5月28日 (土)

乳がんの仏陀

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木製の仏像が何体も展示されていた。売り物にしては大きすぎる
仏像もある。仏像展のようでもある。どれも美しい仏像だった。
その中に右のオッパイが黒い仏像があった。
作成時は全体が同じ色をしていたのだが、時がたつにつれて色
が変わったのだろう。
監視員だか説明係なのかわからない女がいた。
多くの場合、このような人に質問しても答えが返ってこない。
自分がやっている仕事に対する知識を持たない、持とうとしない
のではないかと思う。知的な仕事は学芸員がやり、あたしは監視
するだけの仕事となっているのかな?
日本人がこのような仕事をすると、多少なりとも仏像について勉強
するものだ。
「なんで右のオッパイが黒いの?」
と無駄とは思いながら質問してみた。
「ハハハ・・・・」と笑うだけで答えがない。
「乳がんかね?」
「ハハハ・・・・」で終わりになった。

2011/5/4

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2009年9月 8日 (火)

パクチーラオとディル

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パクチーラオを沢山戴いた。これを早速利用してスープを作る。
30㌢以上ある長い豆やピーマンなどいろいろな野菜を加えた。
タイ語ではパクチーラオと言っているが、英語ではディルdillと言う。
名前が異なると別物と思うが、パクチーラオもディルも同じ物だ。
パクチーラオには特有な強い香りがある。この香りを先天的に好ま
ない人もいる。癖のある香りだから、好みは両極端に分かれる。
欧米の料理ではディルは香草として料理の香り付けに使うだけだ
ろう。タイ料理ではパクチーラオを野菜として使うから、使う量が
半端ではない。もともと強い香りがある、それをパクパク食べる野菜
として使うからどのくらい強い香りになるか想
像がつく。
「肉ばかり食べないで、野菜を沢山食べないとダメよ」
ヌチャナートに怒られながら食べている。

俺はパクチーラオのスープを食いながら日本人の思考について
考えていた。日本人には欧米崇拝、東洋蔑視の思想がまだある。
この強い香りをパクチーラオの香りだと言うと嫌がる人も、ディル
の香りだと言うと嫌がらない。
欧米人が食べる料理の香りだと思うと、芳香になってしまう。
タイ料理の香りだと悪臭にする人がまだ多い。
面白い現象だ。

欧米の料理でディルをどのように使うのか俺は知らない。
俺が知っているディルの欧米での使い方は胡瓜の酢漬の香りつけ
だけだ。
「胡瓜の酢漬なんて言わないで、ピクルスと言って頂戴!」
なんて言う人もいるだろう。
こんな人はカタカナ英語を使うと高級だと錯覚しているのだ。
ピクルスというのは漬物の総称だ。ピクルス=胡瓜の酢漬ではない。
我々日本人がよく知っている欧米の漬物は胡瓜の酢漬が多いから、
日本人の間ではピクルス=胡瓜の
酢漬で間違いはない。
ピクルス=胡瓜の酢漬と思い込んでいる人は、赤カブの漬物を
と言わ
れると頭が混乱する。ピクルスというのはあくまでも漬物の
総称だということを忘れてはいけない。

2009/9/7

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2007年3月 8日 (木)

ナンプラの臭い

日本の代表的調味料は醤油だ。醤油なしで和食を語れない。

タイの代表的調味料は魚醤だ。タイ語でナンプラと言っている。
これは魚を発酵させて作ったものだから、くさい。
発酵も腐敗も微生物の働きだ。ナンプラの臭いを一言で表現
すれば魚が腐った臭いだ。
初めてナンプラの臭いを嗅ぐ人は悪臭と感じる。

タイの大食堂に行くとナンプラやその他の調味料が置いてある
テーブルがある。その傍に行くとナンプラの悪臭が漂ってくる。
その臭いが嫌だからナンプラがあるテーブルには近づか
なかった。毎日、ナンプラを使った料理を食べているうちに、
ナンプラの臭いが気にならなくなった。
他に座る場所がなかったのか、気がついたらナンプラが置いて
あるテーブルの傍に座って食事をしていた。

ナンプラは悪臭だと言ったが、醤油もかなり強い臭いがある。
日本人は醤油の臭いに慣れっこになっているので、醤油に臭い
があるとか、醤油は悪臭だとは感じない。
醤油が強い臭いを発しているなんて感じる日本人はいない。

日本人は醤油の臭いに免疫ができていて、醤油の悪臭を感じ
なくなっている。タイ人もナンプラの臭いに免疫ができていて、
ナンプラの悪臭を感じなくなっているのではないかと思っていた。

小皿に入れた醤油が捨てるには惜しいほど余ったとする。
日本人は埃が入らないように小皿にラップをかけるか、何かで
蓋をしておいて、余った醤油を次に使う。
ラップをかけるのは醤油が臭いからではない。
埃が入らないように、衛生面から考えた安全な処置だ。

食事にはいつものように、生唐辛子を浮かべたナンプラが出てきた。
ナンプラが余った。
「ねえ、サミイ!これにラップをかけて!」
小皿に入ったナンプラにラップをかけろとヌチャナートは言う。
「うん」またヌチャナートに顎で使われた。
「ラップをしておかないと臭いのよ。」
タイ人が意外なことを言うと、俺は驚いた。俺は「タイ人はナンプラ
は無臭と感じている」と思っていた。タイ人にとってもナンプラは
臭いのだ。これは意外だった!!

ナンプラは臭いと言うと誤解する人がいるので、ナンプラのため
に一言 言わせて貰う。
魚から作るタイのナンプラは臭いが いい味、美味しい味がある。
美味しいナンプラを作るには新鮮な魚と日本酒の杜氏が持つ
ような熟練した発酵技術が必要なんだ。

ナンプラの関連記事はここにあります。

ナンプラの臭い   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_af9c.html


ナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_43f3.html

クンナンプラと海老の踊食い 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_f2b1.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_19eb_1.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_19eb.html

クンナンプラ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_19eb.html

2007/3/8

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2006年7月 3日 (月)

名前は分からないから

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名前は分からないからタイ風鶏肉の炒め物としておこう。
料理の名前なんか知らなくても美味いものは美味いのだ。
香草の香りがいい。昔はきつい臭いと思ったかもしれない。
食べ続けているうちに慣らされてしまい、この香りを嗅ぐと
「ああ、タイ飯を食っている」と感じてしまう。
「こんな飯ばかり食っていて良く飽きないね!」と驚く人もいるだろう。
これが普通の飯になっているので、”当たり前”の飯なのだ。
味噌汁、納豆などの飯の方が異端なのだ。
ヌチャナートも「毎日、タイ料理でいいの?」と心配している。

この黒い茸はちょっと堅い。噛むとピヒャッという感触がして切れる。
この感触が面白いのだ。

2006/7/3

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