2006年10月29日 (日)

薬膳:烏骨鶏

この黒い鶏のことを調べたら烏骨鶏というらしい。骨までカラスの
ように黒いから烏骨というようだ。本当に烏骨鶏の骨は黒いのか?
確かに骨は黒く見える。

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でも骨自身は黒くない。骨を取り巻く薄い皮が黒いのだ。
黒い皮の下にある骨は普通の鶏と同じ色だ。
烏骨鶏の卵は白いそうだ。卵の周りに皮がついていれば黒い卵
になるだろう。卵の中にある薄い皮は黒いのかもしれない。

烏骨鶏は何故黒いのかという俺の創作民話をヌチャナートに話した。
「面白いわ。タイの子供に話してあげて。」
日本人より宗教的なタイ人だからお釈迦様をだしたのが良かった
のかな?

鶏を蒸した蒸し器には濃縮された鶏のスープがある。
野菜や香草の味も入っている。これに塩を加えたら、おいしい
スープになっている。
「これは旨いスープだね」
「タイでは妊婦や出産直後にこのスープを飲むのよ。このスープ
は薬なのよ」

日本人には熱帯の国で火にあたるなんて考えられない。
タイは日本人には年がら年中、暑い国だがタイ人には寒いと
感じる時がある。雨の降る夜などはタイ人には寒いのだ。
タイやカンボジアでは妊婦が身体を冷やさないように周囲に
火を焚いている。妊婦に対する優しい心遣いだ。
烏骨鶏のスープが火にかかっている。
妊婦はこのスープを飲んで元気な子供を産む。

この鶏の名前をタイ語で何と言うのか聞いた。
「黒い鶏」
というのだそうだ。聞くだけ損した。


薬膳と烏骨鶏の関連記事はここにあります。

薬膳:ライムジュースと便秘
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_f2f2.html

薬膳:苦瓜
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_ffd9.html

薬膳:赤いスープ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_bdde.html

薬膳:烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

薬膳:便秘に効く
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_096e.html

薬膳:トウモロコシと便秘
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薬膳:青い葡萄
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_2c5f.html

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http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_6986.html

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http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_b608.html

薬膳:便秘に効く果物
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_a32d.html

薬膳:便秘療法
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_6278.html

烏骨鶏の関連記事はここにあります。

烏骨鶏とバナナ
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_d1ef.html

ジャックフルーツと烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_fe06.html

烏骨鶏を煮る
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b2ba.html

薬膳:烏骨鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_56d1.html

黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/_1_ef7a.html


創作民話:黒い鶏
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_89a4.html


この他の記事はこちらからどうぞ!
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2006/10/27

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2006年9月21日 (木)

100円ショップとアルツハイマー

先日、テレビでアルツハイマーのことをやっていた。
あれも恐ろしい病気だね。
脳の機能が衰えるが他の器官が衰えないので元気に歩き回れる。
本人は何かの目的を持って歩いているつもりだろうが、周囲からみ
れば徘徊だな。こんな病人を持つと周りの人が大変だよね。
アルツハイマーに対する薬はないけど、魚を食べると病状を遅らせ
ることができるなんてテレビは言っていた。R0017977pct20

俺は余り魚を好まないが、このテレビを見て「少しは魚を食べなくちゃいけないな」と思っていた。
「ねえ、サミイ!今日は魚を食べる?」
「魚か?・・・?魚はなあに?」
「鮭よ。鮭を揚げるのよ。食べるでしょ?」
「うん、食べる」



これでアルツハイマーの進行を抑えられる。
そんなことしても俺の頭の衰えは止められないだろう。
若い頃から俺の記憶力は抜群に悪いんだぞ。
今更、魚を食ってどうなるのだ!否定的考えも浮かぶ。
俺の頭の優れた点で自慢できるのは「忘れる速度が他の人より速い」のだ。
ヌチャナートと話をするためにタイ語を覚えるが、どんどん忘れていく。
それでも諦めずにタイ語の勉強を続けているので、しまいには忘れることも忘れてしまうタイ語がある。
俺の頭に入っているタイ語は記憶したのではない。
忘れ物の残骸みたいなものだ。
忘れられて頭の中に残ってしまった幾つかのタイ語だけで「食いたい飯」を作ってもらうのだ。

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100円ショップ ダイソーに小さな中華鍋があった。
「これ、買おうか?」玩具みたいな小さな鍋だ。
一人分の焼きソバ、野菜炒め、ラーメンの具などを作るのに便利かな?
これで本格的な料理なんか作れないと思っていた。
多分、ヌチャナートはこんな鍋なんか馬鹿にして買わないと思っていた。
ヌチャナートはその小さな中華鍋を手にして言った。

「あら、良いわね。買いましょうよ」
意外なことを言う。どうせ直ぐに捨てることになるだろう。
ヌチャナートはこの小さな中華鍋であらゆる揚げ物、炒め物を作る。
5-6人の客ならこれで素早く料理を作って出してしまう。
猫のサダムが大好きなイカもこれで茹でる。

「ヌチャナートは揚げ物が上手だね」女は時々おだてないと機嫌が悪くなる。
「この鍋は油を沢山使わないからいいのよ」
小さな鍋だから油はほんの少ししか入らない。これもこの鍋の効用だ。
料理の本では揚げ物は大量の油でさっとあげるのがコツと書いてある。
少量の油でも、こんなにも上手に揚げ物ができるのだと知り驚いた。

薄っぺらなブリキのような鍋だった。
使い込んでいるうちに鍋も黒味がかり本格的中華料理の店の鍋のような色になった。
さすが有名ブランド商品だ。
しかもこの鍋でアルツハイマーを防止できるのだ!!

玩具程度に思っていた100円ショップの鍋で鮭の揚げ物を作ってくれた。
これにナンプラと唐辛子のソースをかける。
油と唐辛子の辛味はあう。ピンク色の鮭の甘みが加わる。
飯を食うと辛味で痺れた舌がほっとする。
この揚げ物をパーサモントートなんて言っていた。

ダイソーで売っている小さな中華鍋はお奨め商品だよ。
使ってみるとわかるけど、これで本当にいろいろな料理を作れる。
ウチでは殆どのタイ料理をこれで作ってるよ。
ちょっとした揚げ物、炒め物はこの鍋が便利だ。
鍋を洗うのも軽いし、小さいから簡単だし、洗剤も少量で済むので環境にもいい。
小さい鍋なので、作り過ぎることがない。
主婦は料理が余ると「勿体無い」と言って余りものを食べてしまう。
それが太りすぎの大原因だ。
料理を余らすことがないのでダイエットにもなる。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2006/9/21

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2006年9月15日 (金)

竹の子と鶏の煮合せ

「また、竹の子かい?よせよ。足が痛くなるよ。」
「大丈夫よ。あたし、竹の子が大好きなのよ」
大好きというだけあって、竹の子の味には五月蝿い。
「この竹の子は、甘味があるわ。こっちの竹の子は・・・・」
と言いながら、異なる竹の子を使い分けている。
日本の竹の子はあまり好みに合わないらしい。
今日の竹の子は細長い竹の子だ。
その細長い竹の子をフォークで引っ掻く。
そうすると細長い竹の子の千切りができる。
乳鉢で鶏肉を香辛料と一緒に叩きながら混ぜ合わせる。
こうすると香辛料が鶏肉に沁み込むのだ。
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竹の子と鶏肉を煮込んだ。
俺が空腹ではないと知っているので、かなり時間をかけてゆっくりと煮合わせている。
タイ料理特有の香りが部屋に漂う。
窓が開いているので、かなり遠くまでこの臭いは届くはずだ。
ご近所さん、ごめんなさい。大勢いる人の中には美味しそうな臭いと感じる人がいるかもしれない。おおかたの人は異臭と感じるだろうな。
そんなことを考えている内に出来あがったらしい。

竹の子と鶏肉をご飯に乗せる。
香辛料の香りが口中に広がる。
辛味と旨味が調和している。
これも旨いね。ヌチャナートが大好きというのも無理がない。

2006/9/14

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2006年9月13日 (水)

精力剤

天秤棒を担いだ男がいた。男の商品を見ると5センチほどの長さに揃えた小さな薪の束のようなものがある。
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「これは精力剤になるのだぞ」とぴんときた。
精力剤でなかったなら、歯ブラシの代わりにするのかもしれない。

この薪のようなものを酒にいれると何かの薬になるはずだ。
例えば日本の養命酒のようなものだと考えた。

タイ文字で説明がある。
ユウちゃんに読んで貰った。
「こんなもの、何処で見つけたの?これを飲むと男の人がピンとなるのよ」
ユウちゃんはニヤニヤ笑っている。
タイの女も30を過ぎるとこんなことを平気で言うようになる。
俺も思っていた通りなので別に驚きもしなかった。
別の男にこの木の効能について聞いた。
「これは男が元気になるんだよ。」彼もニヤニヤ笑っている。

この薪のようなものをもう少し買ってみよう。
市場のあちこちを探したが同じものは見かけない。
あちこちの市場を見て回ったが見つからない。
町の中で行商人を探したが、こういう時にはいないものだ。
軽石や木の股で作ったパチンコなどは売っている行商人はいるが、この薬を持っている行商人はいない。
探す時には見つからない。要らない時にはあちこちにある。

ああ、この薬の味ですか?
苦いだけ。いかにもお薬という感じ。
けして美味くありません。

2006/9/13

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2006年8月23日 (水)

屋台のコーヒー売り

町ではこんなコーヒー売りがいる。こういう暑い国でネルの袋で
濾した熱いコーヒーを飲むのも美味いものだ。
昔はヌチャナートはコーヒーを飲まなかったが最近は飲むよう
になった。タイでも熱いコーヒーを飲んで喜んでいる。R0017517pct20_2

ここではポリ袋に氷を入れて熱いコーヒーをアイスコーヒーにもしてくれる。
この場で飲めばたいていは縁が割れたカップに入れてくれる。市場の片隅にあった小さな店だ。

2006・8・6

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2006年7月26日 (水)

鶏肉の煮物

今日は鶏肉の煮物だ。最近は鶏肉ばかりだ。こんなに鶏肉が続くと
飽きてくる
。毎日、毎食違った味の鶏料理なので食べ続けている。
今日も鶏肉なんだけど昨日とは違う料理だ。
「今日の料理は辛いわよ」
最近は辛味に慣れたのか、辛味が少ない料理なのか分からない
が、何を食べて
もあまり辛いと感じていない。
今日の料理は辛いというので、どのくらい辛いのか楽しみにして
いた。しかし、あまり辛いと感じない。
普通の日本人の感覚だと十分に辛い料理だろう。
こうやって煮込んだ茄子も美味い。竹の子も辛味とあっている。

この料理を作る為に香草を臼で叩き潰すのだ。
臼を叩く音が料理開始の合図だ。
ちょっと前までは近所に音が響かないように臼の下にスポンジを
置いていた。もうスポンジなんて置かないで、遠慮なくポクポクと臼
を叩いている。この工程がないとタイ料理にならないのだ。
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こうして混ぜ合わした香草をスープに加える。
深みを増した香りが鍋から漂ってくる。
生唾を飲み込みながら料理が出来てくるのを待っている。

2006/7/26

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2006年7月 5日 (水)

電車の中で鞄を

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電車の中で鞄を開けるとタイ飯の臭いがした。ウチではこんな臭い
は当たり前の臭いなのでなんとも思
わない。しかし、電車の中で
タイ飯の臭いを嗅ぐとやはり異臭と感じる。俺はこの臭いに慣れて
いるからなんとも思わないが、タイ飯を知らない人にとってはなんと
くさい臭い
と思うことだろう。

今日の飯は焼き鳥だ。タイ語でガイピンという。
昨晩、ニンニク、ナンプラ他で味付けして常温に置い
ていた。今朝、
それを焼き上げて弁当のお采にしたのだ。
焼き鳥には胡瓜がつきものだ。いつもの通りナンプラと生唐辛子の
ソースがついてくる。赤い唐辛子は味と刺激の他に彩りがよくなる
ので好きなのだ。鶏には味がついているが、ナンプラと唐辛子の
ソースをかけるともっと美味しくなる。
焼き鳥は焦げた皮の部分が美味いな。香ばしい香りと油があるの
で皮は美味い。弁当箱の底に残っているナンプラは焼鳥の味も染み
出ているのでもっと美味しくなる。
美味しくなったナンプラに胡瓜をつけて食べる。
胡瓜の甘みとナンプラの塩味が合う。胡瓜の歯ざわりがいい。
ああ、そうそうタイでは胡瓜の皮を必ず剥く。
日本人は胡瓜の皮を剥かないで食べる。タイの胡瓜は小さいが甘い。
日本の胡瓜より柔らかいが美味い。タイの胡瓜は俺の好物でもある。
胡瓜なんてタイでも安い。安いものが好物なのでヌチャナートは喜
んでいる???

2006/7/5

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